化学と私。

隙あらば自分語りなんて言われるほどネットに跳梁跋扈する自分語りですが、その例にもれず私も自分語りをしようと思います。暇で隙だらけなので。

というのは建前(本音)で、つい先日研究室が決まって数年来目指していた有機化学の研究室に配属となったので語りたくなっただけです。数年来目指していたっていうのもなんとなく言いすぎだけれど。

幼少期から語っていたら長くなったので適当に読み飛ばしてください。

 

昔から図鑑とか博物館の類は好きで、小学校低学年の頃の愛読書は間違いなく家にあった昆虫か魚の図鑑でした。博物館や水族館の類も好きで、親も色々と連れて行ってくれたのでこんな人間に成長したのだと思います。もし子供ができたら連れて行きたいですね。そんなことあるんでしょうか。

とはいえ、当時から理系科目が好きかというとそういう訳でもなかったと思います。小学生の頃はむしろ歴史とかの方が好きだったので、漠然と文系かなぁぐらいに思っていました。それか当時はゲームが好きだったので、ゲームクリエイターになりたいと漠然と思っていました。懐かしい。

ごく普通の公立中学に進学し、そこで待ち受けていたのはとある社会科教師でした。初めのうちは無難に授業をうけていたものの、ノートの出来栄えが成績に反映されたり、肘をついて授業を聴いていたのを注意されることで段々反抗心が芽生えてきたのでクッソ適当なノートを提出し、肘をついて話半分に授業を聴き、担当の社会のテストで学年トップを取り通知表で5を取るという、なんとも中学生らしいかわいげのある反抗を行いました。今にして思えば完全に社会科教師の手のひらで踊らされている感じがしますし、たしか一度も満点は取れなかったので完全に負けています。ただ、あの時の反抗心は確かなもので社会科に関する熱は完全に薄れてしまったのです。

また一方で中学生の私は数学にハマっていました。それなりに勉強してそこそこの点数はとっていたものの、当時の私にはケアレスミス以外でどうしても解けない問題があったのです。テストの最後の問題です。

これはちょっと解説しないと分からないと思うので解説します。私の出身の埼玉県では、県内の中学生対象に北辰テストという模試のようなものが行われています。これは別に学校で強制で受けるとかそういうものではないのですが、県内の中学生で高校に進学希望ならまず間違いなくほぼ100%受けます。なぜかというと、この北辰テストの結果を私立高校の学校説明会に持っていくと、自分の偏差値が学校の基準を超えている場合、合格が確約される、つまり絶対に滑らないすべり止めができる(学校によっては授業料免除なんかも確約される)という県外の人に話すと絶対に驚かれ羨ましがられるトンデモテストだからです。実施元はかなり儲けているに違いないですが、受験生からすると私立高校の受験チャンスが年に5回ぐらいあるみたいなものの上に、私立高校の対策の必要がなくなり公立高校に集中できますし(埼玉県は一部の私立高校を除いて基本的に公立高校至上主義です)、中学教師としても受験者ほぼ全員が受けている模試があるのでアドバイスしやすいですし、私立高校としても受験生の質を確保しやすいのでwin-win-winです。この方式をとる限り私立高校<公立高校の図式が崩れにくいのが欠点ですが…。

完全に脱線したので話を戻すと、この北辰テストの数学のテストの最後の一問は通称”百点防止問題”と呼ばれ、難易度が他の問題に比べ数段高いのです。学校の定期テストもこれを意識してか、最後の一問をかなり難しめにしていました。適当に勉強していた当時の私には解けるはずもなく、まあしゃあないでしょぐらいの開き直りの精神でいたのですが、これを解くようなやつもいたのです。地頭がよい上に塾に通っているやつです。当然ライバル心が芽生え、とはいえさきほど社会科のくだりで話したような性格なので塾に通うことは無く(親に負担をかけるのが嫌だったこともあった)、”高校への数学”なんかを買ってやっていたりしました。大学への数学の方が知っている人が多いと思いますが、それの高校受験版です。完全にオーバーワークです。結果的にその人には勝てなかったものの、その過程で数学はかなり好きになりました。あの人高校は浦和高校に行ったけど今なにしてるんだろ。

そしてまた、化学との出会いがあったのも中学時代でした。中1か中2当時の私はニコニコ動画にハマっており(今も見ているけれど)、とりわけ”人類には早すぎる動画”が好きでした。前衛的な動画やシュールな動画によく付けられるタグで、これらの動画をまとめた「人類には早すぎるランキング」という動画があります。忘れもしない、人類には早すぎるランキング~16thシーズン~のED、「ベンゼンアクエリオン を 替え歌ってみた」、これが私が科学を、化学を、有機化学を志したきっかけです。

 

 

 高校化学で習う有機化学、とりわけ芳香族化合物に関してを創聖のアクエリオン一万年と二千年前から愛してるやつ)の替え歌で歌っているのですが、まずこれが替え歌のクオリティが高いのと声がかわいい上に歌が上手いのでハマり、聴いているうちにだんだんと「有機化合物、なんか良くない?」と思い始めます。とはいえなんとなくwikipediaを見たりしていたものの、当時の私には本腰を入れて有機化学を学ぼうという思いは無く、というかその方法が思い浮かばなかったので、なんとなくただ化学が好きなだけでした。

こうして数学と理科に目覚めた私は高校受験で県内最高峰の理数科…ではなく自宅から一番近い理数科を選びます。さすがに頭が足りなかった。とはいえ結果的にこれが正解で、高校ですばらしい先生と出会ったので人生どう転ぶか分からないものです。

化学に興味があった私は(中学時代の卓球部で運動部に嫌気がさしたというのもあり)、部活動見学で化学部に行きました。一人だと心細かったので友人を道連れにして。「化学部?」と怪訝な顔をされたものの化学部へと引きずっていきなんだかんだで共に入部し最終的に友人の進路に大きく影響を与えた(と思われる)ので、なんというか、心細さから人の人生をめちゃめちゃに捻じ曲げた気がしないでもないですが多分悪くはなってない…よね?(多分)

化学部の顧問の先生というのが恐らく学校一の変わり者というか、ものすごい熱意の持ち主で、分かりやすく教えるためには高校範囲を逸脱して大学の内容にも踏み込むという素晴らしい理念をお持ちだったのです。当然ながら化学部にもその風潮があって、(部に予算がほとんどないこともあって)実験をして発表をするのではなく、自主ゼミ的に高校化学の範囲を(当然大学の範囲も触りつつ)数か月で一周し化学グランプリという国際化学オリンピックの日本予選に挑戦する、という科学系の部活としてはかなり異色な活動内容でした。大学の教科書にも手を出し、アトキンスだったりシュライバーだったりを読んだりもしたり。そして私もまたやりたかった化学に触れるとあってはりきって勉強し、化学って楽しいよね!一緒に楽しもうよ!状態となったのです。(全部ゴッ倒す!!)

そしてまた有機化学への熱意を支えたのは有機化学美術館という超有名サイトです。このサイトで高校範囲外の有機分子に触れ、愛を深めたのです。私が言うまでもなくやっぱり名サイト。

途中生物に浮気しつつ(高3の時の日本生物学オリンピックの二次予選が化学グランプリの二次予選と日程被ってて行けなかったの絶対忘れないからな)も、高3の化学グランプリで二次予選出場を果たし、赴いたのが名古屋大学です。そこで聴いたスピーチがあの話の上手い某教授のスピーチです。そりゃ心掴まれるわけですよ。いや本当の所は化学グランプリの前には京大志望だったのを無理だと悟って名大志望に落としていたので、某教授のスピーチがきっかけというわけではないですが、少なくとも志望を変えさせないだけの魔力はありました。

化学グランプリでは何故か金賞を頂き、それをひっさげて推薦入試に出願したらありがたいことに合格して名大理学部へと入学し、一般教養で熱意を失いかけながらも化学科へと進学し、そして今なんとか有機化学の研究室(某教授の研究室ではないですが)へと配属されることができました。

 

まさかニコニコ動画の替え歌動画がきっかけで化学を志し、埼玉から名古屋へと移るなんて中学の頃の自分は夢にも思っていなかったでしょう。ほんとに人生というのはどうなるか分からないものです。4月からの研究室生活もどうなるか分からないですが、中学の自分と同じく化学を楽しんでいきたいなと、そう思った次第です。自分語り終わり!

空気になりたい、いや、空気すら烏滸がましい

まだ頭が休まらないので思いつくままに文章を綴りたいと思います。

作品の布教の話を書いた後にこんな話をするのもなんなんですけど、私って別に人と作品を語り合いたいわけではないんですよね。先のブログに書いた通り自分の感情を具体化できない(したくない)せいで語るのがクッソ下手なのもそうなんですが、作品を作品として切り離された一つの世界として浮かべておきたいという思いが強いというか…。

 

私は登場人物に感情移入するという行為がどうしても苦手というか、できないというか、むしろ嫌いですらあります。いや、別に何の感情も抱かないとかそういうわけではなく、キャラクターの感情を読み取ることは(おそらく)出来るしそんな風に読んでいるのですが、あくまでそのキャラクターはそのキャラクターで、自分ではないという思いが強いんです。自分にどれだけ近いキャラクターだろうが、自分ではないし、同一視なんて死んでも出来ません。こういう思考なので俗にいう”泣ける”というのも苦手で、どんなに泣きのストーリーだとしても感動こそすれ、泣いたことは無いです。これも主張はしておきたいですけど、決して無感情なわけではなくて自分自身に対する不幸なら普通に泣きます。よく遊んでもらっていた親戚が亡くなったとか。

特に私の好きな百合だとか日常系の作品に対してはそういう思いが強く、完全に自分の意識の介入を遮断しようとしながら見ています。できることなら他の意識をすべてシャットアウトして直に情報だけをインプットしたいくらいです。もしかしたら感情移入が嫌いなせいで(おかげで)こういう作品が好きになったのかもしれませんが…卵が先か鶏が先かの話じゃないですが、どっちなのかは永遠に分からないでしょうけれど。

日常系の作品を観ているときには、その作品世界に開けた窓から世界を覗き見ているような…いや、そんな自分の存在を仮定するのも死ぬほど嫌なんですけど、あくまでイメージとして、そういう風なスタンスで作品を鑑賞しているのです。あくまでその世界とは独立した…しかしながら観測者としての自身の存在も否定したいので…となるともはや言葉で表現することは絶対に出来ないとは思われるのですが。よくいう”空気になりたい”とか”壁になりたい”というのも烏滸がましいとすら感じるので、本当になんというか、観測すること自体おかしいのでほんとは観たくないんですけど、とはいえ観たいので………。

とそんな拗らせまくった自分のスタンスはひとまず置いておくとして、そこに他の人の感想を差しはさむとその人のイメージが差しはさまれることになってしまうのです。他人の感想を受け取ったのはほかでもない自身ですから、他人のイメージを想起するというのは自身のイメージを想起することに他ならないのです。他者を通して間接的に自身の存在を感じてしまうのです。いやむしろ自分の感想ですらちょっと嫌です。とにかくその世界にあらざるものを持ち込むことを強烈に拒絶しているのです。実のところどんな感想でもダメかというとそういうわけでもなく、自分から遠いほど平気になります。ニコニコ動画なんかのコメントが平気なのはこういう理由で、匿名のコメントは自身との干渉の全くない概念体という感じで別に普通に見ることができます。むしろ、自身もその集団に入り込むことで自身の存在すら概念の集合体へと意識の上では変化させることができるので好都合なわけです。人の少ない田舎で生きていくにはどうしても自己の主張というものが自ずと必要になりますが、都会の雑踏に暮らすには自己を捨て去っても、いや、捨て去った方が好都合でありさえします。twitterだけで繋がりのある匿名のアカウントのコメントなんかもまだ割と平気です。ただ、頻繁にリプライで会話をするような間柄だとだめで、フォローはしてるけれど絡みはない、みたいな関係に限られてしまいますが。顔見知りとかリアルな知り合いだと完全にダメで、”○○っていいよね”ぐらいのフワッとした感想なら良いのですが”このシーンが…”とか”このキャラが…”みたいな会話になるともうだめです。強烈に耳を塞ぎたくなります。

自分でもなかなか難儀な性格をしているのは自覚していて、割とそれで困ったりすることもあります。例えば自分が作中に出てくるコンテンツがもう本当にダメです。分かりやすい(かな)のがアイドルマスターシリーズで、知らない人のために解説すると、自分がプロデューサーとなってアイドルをトップアイドルへと導く…というのがアイドルマスターなのですが、この文章をここまで読んでくれている方ならわかると思いますが(そんな人いるのかな)、私がこんなの出来るわけないじゃないですか!!!アイドルマスターのシャイニーカラーズというシリーズがあって、これも同じようなストーリーのゲームなのですが、数時間プレイして違和感に耐え切れなくなって止めました。ちょこ先輩放置しちゃってごめん。アイドルマスターのシリーズは本当にキャラクターが魅力的で、大好きではあるのですが、本体のゲームだけはどうしても無理なのが悲しいのです。そのせいで二次創作と、”プロデューサー”の絡まない公式の上澄みのみをさらうことのできないこの性格が憎い…。加えて言うならアイマスにはいわゆる推しキャラに対して自分を”○○担当(P)”という文化があるのですが、当然これにも強烈に違和感を感じてしまうのでプロフィールなんかは天地がひっくり返っても書けません。

というより、推しという意識すらも苦手です。誰かを推すという行為は内在的に自己の存在を確定してしまうので、自己を否定する限り推すという行為は不可能なのです。なので何推しかと言われると全推しとしかいいようがないというか、言うなればその世界推しというか。

 

こんなこと書いてると私に作品の話振っちゃだめみたいな風に思うかもしれないですけど、決してそんなことはないので…!!おすすめの日常系とか百合をぜひ教えてください…!ただ、ほんとできればでいいんですけど、あんまりキャラクターの好みとかこの場面がいいとかそういうのは言わないで頂けるとありがたいです………!!(わがまま)

ものをお勧めするという行為

弊学の某のおかげで胃がキリキリしてなんとなく何かをしていないと落ち着かないので文章を書きます。胃が痛むのは空腹でコーヒーを飲んだからな気もするけれど。

 

何かものを人に勧めることに対する苦手意識が抜けないんです。そもそも自分の感情というものを言語化できない、というかむしろ感情を具体化するのを意識的に避けているというのもあるんですが、その他にも自分のお勧めを否定されるのが怖いんですよね。それに人のお勧めを理解できないのも怖いです。

自身の感性を否定されるのが怖いという訳ではないです。感性が人それぞれだというのは流石に理解しているつもりなので、別にハマらなかろうが「あなたには合わなかったんだね…ちょっと残念だけど仕方ないね」で納得できるんです。それよりも、私がそれを勧めたことによってあなたが時間を無駄にした(のではないか)ということが怖いのです。受け手側からすると、作品にハマらなかった時って”この作品・ジャンルには適性がないことが分かった”(肯定的)と”ツマらん作品を見て時間を無駄にした”(否定的)の二通りの感想があるわけですけど、当然ながらどっちなのかなんて言わないわけじゃないですか。特に後者みたいな友情崩壊の呪文なんてよっぽどじゃない限り言わないわけです。時間をドブに投げ捨てることがネタとして昇華されるようなよっぽどなB級映画なんかを観たときじゃないと。話を戻して、肯定的な意見だったにしろ、好きでもないものを見る時間を過ごさせてしまうことにとてつもない申し訳なさを感じてしまうわけです。

逆に自分が人のお勧めを理解できなかった時は、感性を否定しているように取られてしまったのではないかと不安になるのです。自分にそんな意図は全くないと自信をもっていえるのですが、それで「いや、あなたの感性を否定したい訳では断じてなくて…」みたいな語り口で否定するのもおかしいですよね?事実なのに口に出すとどうにも嘘っぽくなってしまうのです。単純に人の好きなものを否定するということだけでも心苦しいのに。

 

結局の所、この心苦しさというのはたぶん他人に干渉していることから起こっているのだと思うのです。自分の感情にさえ責任を持てないのに他人の意思にまで責任を持てるかってもんですよ。なので私は何かを勧めたいときに「○○はいいよ」とは言わずに「○○がすき」とだけ言うように心がけています。”好き”ならば自分の感情を述べているだけだし、それを見て触れてみようとするのはその人の自由意思になるわけです。要するにステマです。作品名だしてるしダイマか。でもな~~~~~~~~~~~~好きな作品に出会ったときってテンションあがって「各位は買おうね」みたいに言っちゃうんですよね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~布教自体押しつけがましさの塊みたいなもんだししょうがないよね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ただ旅をするために旅をしたい

二月後半から三月頭にかけて八重山諸島沖縄本島に旅行に行ってきた。

八重山諸島与那国島は日本の国土の最西端であって、わずか100km海の向こうはもう台湾である。同じく八重山諸島波照間島は一般人の到達できる日本最南端で、日本ではほぼ見ることのできない南十字星が見られる島としても著名である(ただし実際はもっと行きやすい石垣島でも見られるようである)。

また、私にとっては47都道府県で唯一未訪問であった沖縄県を訪問する機会でもあった。

 

沖縄は言わずもがな観光産業の盛んな地域であるので、地元の人ではない、いわゆる観光客を本土よりもはるかに多く見かけた。一口に観光客といっても様々な人種がいるもので、家族旅行から高齢のツアー客、学生、若い女性集団、いかにも旅人然とした旅人…本土ではあまりない密度でこれら旅行客が混然一体となって移動していた。場所によっても客層は異なり、沖縄本島石垣島波照間島与那国島の順で、言ってしまえば濃くなっていく。というのも当然で、この順に難易度が高くなっていくためだ。石垣島はまだ本土から直行便が多数出ているとはいえ、那覇空港に比べると本数は少なくなる。波照間島石垣島からさらにしばしば運休する1日3往復の高速船で2時間。与那国島は飛行機ならば那覇空港から1日1往復、石垣空港から1日3往復。フェリーならば週2便で石垣港から4時間。日本の果ては技術進歩により十分近くなったとはいえまだ遠い。

 

与那国島の宿で旅人に出会った。世界一周の船旅をした人、小笠原に6度行った人、離島巡りを生業としている人…いわゆる旅人らしい旅人である。一通り旅の話をして次の朝別れ、石垣島へとフェリーに4時間揺られて戻り、さらに翌日沖縄本島へと渡った。

空気が違うのだ。那覇は石垣より気温が3度ほど低かったがそれではない。同じ旅行客でもこうも違うものかと思った。もちろんどちらがいいという話ではないが…どちらが好みかというのを心の中で思う分には問題はあるまい。

 

今の時代ならば、お金と時間さえあればだれにでも、日本の端にでも、世界一周にでも、南極にでも行ける。自分の身一つのみしか頼っていくことのできない高山や秘境でもない限り、どこに行ったから凄い、偉いということはない。富でも名声でも承認欲求でもいいねの数でもなく、ただ旅をするために旅をしたい。ただ未だ見ぬどこかへ行くために未だ見ぬどこかへ行きたい。

パソコンが壊れた。

そう、パソコンが壊れたのである。iPad Proを購入した途端に不調になったので「よしよし愛いやつめ、別にお前を捨てたりなんかしないよ(まだレポートがあるので)」と思っていたのだが、一時期だけの不調に留まらず、そのままどんどん悪くなっていってしまったのである。パソコンからの愛が重すぎてつらい。

ということで自分の備忘録も兼ねて経過を記しておく。

 

機種:FUJITSU AH77/R FMVA77RB

 

2018/7ぐらい

関係あるのか不明だが、使用中にCD/DVDトレーが勝手に開く不具合が発生。BIOSの初期化など行うが効果なし。色々調べるも原因不明だったが、そこまで不便でもないので放置。

 

2018/11ぐらい

多分関係ないが、外部ディスプレイに繋ぐHDMIケーブルにちょっと触るだけで映像が切れるようになった。

pc側のプラグを弄ると復活するのでpc側の端子が悪そう?

 

2019/1/18

実験中、目を離したら電源が落ちていた。気づいて電源を入れ直すが、起動途中に落ちる。もう一度起動すると、「Windowsが正常に終了しませんでした」の表示が出るものの、そのまま起動に成功。とりあえず実験のデータだけはUSBに移し、シャットダウンするも、途中で電源が落ちている雰囲気(シャットダウン途中に急に電源が落ち、ピンッという音がなる。HDDのヘッドが急に元の位置に戻る音?)がありおそらく正常にシャットダウン出来ていなさそう。

 

1/19

とりあえずバックアップを取ろうとビックで外付けHDDとUSBを買い、ついでにブランデーと獺祭を買う。ティー・ロワイヤルを嗜みつつ、USBに回復ドライブを作成。無事に成功。そのまま外付けHDDにシステムイメージを作成しようとするも、途中で落ちた。再び試みるものの、やっぱり落ちる。全部バックアップ取るのは無理そうなので、重要なデータだけは移す。これは成功した。

このあたりで内蔵HDDが機嫌を損ねているのでは?と疑い始める。原因が絞れた所で知識がなくさっぱりわからんちんなのでググる。HDDからの不調にはchkdsk /rが良いらしいので、コマンドプロンプトに狙いを決めてベンザブロックする。コマンドが見つかりません?なぜ?と数回エンターを叩いてからchkdscと打っていたことに気付く。こんなところで英弱を発揮するな。再起動しなきゃらしいので再起動するも、やはり途中で落ちる。再起動しないのに何が再起動だというのだ。再び動くか不安になったものの、電源を付けるとちゃんとchkdskが始まった。

…30分ぐらい経ったが終わらない。ここでよく調べるとchkdskに補助魔法/rを付けるとHDDの中身を片っ端から調べて悪い魔導生物がいる場合は駆除するので普通に数時間から悪くて数日かかることもあるらしい。しかもHDDに物理的に破損があるときは長時間駆動のせいで症状が悪化することもあるらしい。ドジっ子魔法少女なのでよく知らないまま魔法を使ってしまった。しかも割と禁断の魔法だった。

一度魔法を発動すると止められないので腰を据えて獺祭を嗜みながら待つ。葡萄のような華やかな香りで美味しい。大吟醸なのに四合瓶で1500円ぐらいは安いですね。と思っていたら電源が落ちた。HDDに問題があるならHDDを読みまくるchkdskで落ちるのも当然な気もするが、割ともう夜も更け、割と酔い気持ちよくなっていて眠かったので判断力が低下しており、もう一回禁断の魔法をかけて電源が落ちないように祈りつつ眠りに落ちた。

 

1/20

起きたら電源は付いていなかった。嫌な予感を感じつつも起動してみたところ、無事に(?)禁断の魔法は成功していた。どうやら黒魔法適性はあったようだ。ログを見ると不良セクタはなさそうなものの、ファイルシステムエラーが8370個あるらしい。何を指すのかは調べてないが、ともかくファイルシステムエラーが一桁になるまでchkdskを重ねがけするとよいらしいので、chkdsk /fを撃つ。補助魔法/fはなんかとりあえず悪いところを探して治すらしい。/rとの違いは調べたがよくわからなかった。が、ともかく/fは数分程度で終わるらしい。たしかに数分で終わり、ファイルシステムエラーは8になった。chkdskはHDDを治療する魔法なので黒魔法だが白魔法でもあったらしい。

しばらく放置してみたが普通に電源が落ちたので、どうやら多分ソフト面の問題ではないらしい。そこでCrystalDiskInfoという魔具をインストールした。こいつはディスクの健康状態を読みだしてくれる白魔法士必携のソフトらしい。起動するとPCを自作している人のツイートで見たことある画面が出てくるので見てみると、どうやら健康らしい。なんなんだもう。見立て違いで、本当はHDDが原因ではないのか?分からない。

この機種特有の不具合かもしれないとググると、メーカー公式HPにトラブル解決フローチャートがあったので試す。はじめに見つけてればよかったね。知ってたのにビープ音にビックリしつつ、BIOS画面に入り、BIOSを初期化するも改善せず。次にPCに元から付いてるトラブル解決ナビを立ち上げる。3年使ってたがそんなのついてたの知らなかった。CPU、メモリは問題ないらしく、ハードディスクの診断中にエラーウィンドウが出て止まった。「例外unknown software exception (0xc0000409)がアプリケーションの0x01fd2030で発生しました。」とのことで、ググったがウイルス説やアンチウイルスソフト説などイマイチ釈然としない。なんかもう自分の力ではどうにもならない気がしてきたのでギブアップ。

 

 

メーカー修理に出すと高そう(HDDの交換で5万円近く取られるらしい)なのでどうしたもんかなぁ…といった気持ち。大きい出費を控えてるのであんまり今お金を使いたくないんですよねー。いっそのこと自力でSSDに換装しようかなとか思ったり。悪いのがHDDならそれでなんとか……なるといいけど初心者なのでなんとも。メーカーじゃなくて修理業者に出せばもうちょっと安くなるのかな?修理で5万円取られるぐらいならいっそ新調したいですし…。

研究室によっては配属されるとMacが支給されるところもあるとかなんとかでそれなら急いで動く必要もあんまり無いし…春休みはパソコンなくてもなんとかなるし………、ということで本気で迷ってます。パソコンに詳しいニキ助けて。

twitter怪文書ログ

時たまtwitterの方にも自分にリプライをぶら下げて長文…というよりは怪文書を書くのでブログの方にもログとして残しておく。他にも何回か書いてる気がするも思い出せないので思い出したら適当に移しておきたい。

 

続きを読む

好きな曲を書きたい

人に何かをオススメするのって苦手なんです。単に文章力が無いというのもそうですが、オススメしたものが人にハマらないと自分を否定された感じがして普通に嫌じゃないですか?(一応書いておきますけど、もし私がリアルで何か勧めてハマらなかったとしても別にそのまま伝えて大丈夫です。むしろその方がお互い気を遣ったりしなくて良いので) それに人にオススメするってねえ………?あれやん………恥ずいやん……?

 

でも私が好きなものを伝えたい…もっと良さが広まってほしい…こんなブログをわざわざ見に来る人はマナーの良い人だろうからむやみやたらに広まったりしなさそうだから………ということで、好きな曲を紹介したいと思います。文章が下手だし長文を書くと後半ダレるので一、二行だけここすきポイントを添えたいと思います。

 なんとなくジャンルなんかもふわっと書きますが詳しくないので間違ってても多めに見てくださいなんでも

 

続きを読む