国境の長いトンネルを抜けると ~受験回顧録(英語)~

そこは愛知県だった。

 

と、いうことで、無事に受験を終了いたしまして日本最後の帝国大学に進学する事となりました!やったね!

まあきっとJChOやJBOやJMOのおかげでしょう。

 

センターだけで入試が終わってしまったので、せっかくなので受験期全般に渡っての敵であった英語について振り返ります。

 

模試の成績

記述(偏差値)

高2三回全統 57.6

高2全統記述 54.0

14年京大実戦 26.3

高3二回駿台 39.6

高3二回全統 55.2

15年一回名大OP 52.1

15年二回名大OP 48.5

 

いやぁ、我ながらひっどいwww

特に京大実戦は、まだ英語に熱を入れていなかった高2の時に受けていたとはいえ偏差値26.3ってお前、よくTwitterにこんなの晒したな!

何気に名大OPもひどいです。何せ第二回なんか平均割ってますし、よくこれでA判定取れたな・・・

こう見ていくと、やっぱり京大実戦と駿台に打ちのめされて英語の勉強始めたのが名大OPに(これでも)出てますね。全統よりかは名大のほうが母集団のレベルは高いと思いますし、全統とOPが同じ偏差値ということは勉強の効果が出たのでしょう。

 

マーク(点数)

高2セン 89

高2全統 162

高2進研 140

一回全統 143

一回進研 139

ベネ駿1 157

二回全統 126

ベネ駿2 167

センター 166

 

高2センターとは、高2の時に翌日にセンターを解いた結果です。5割行ってない辺り、高2の私は攘夷運動に携わるような日本人だったのでしょう。きっと。

流石にこれはまずいと思ったのか、高2の終わりごろから英語に本腰を入れた記憶があります。センター英語は、あの頃の私のような英語が壊滅している受験生にとっては勉強の成果が出やすい科目だと個人的には思っています。現に高2の進研マークは7割台まで点数を伸ばしています。(高2全統マークは自分と問題の相性が恐ろしく良かった=運が良かったので除外)

 

英語をどうやって(苦し紛れに)伸ばしたのか

書きたいのはこれです。「そこまで伸びてねぇじゃねえか!」という声がそこかしこから聞こえてきそうですが、「個人的には伸びたんだもん!伸びた・・・んだもん・・・グスングスン・・・」と言い返してやります。

ターゲットとしては、

・英語がどうにも苦手だ

・英語がそもそもそんなに好きではない

・センター英語が5割ぐらいしか取れないけど、せめて7~8割まではあげたい

・二次試験では受験生平均取れればいい(ただし東大京大などは除く)

という人です。

 

初めに結論だけ言ってしまうと、「文法問題集と単語帳を使い倒しましょう。」です。

それでは詳しく書いていきます。

 

まず、「英語が嫌いだ」という君!諦めましょう!

英語をやる気が無いのを諦めるか、受験科目として英語を使うのを諦めましょう。

さて、嫌いだというからには出来るだけ英語は少ない労力・少ない時間で済ませたいものです。英語の先生に聞くときっと「教科書を音読しよう!」と言われるでしょう。時間的に余裕がある場合は、「長文を読んで、出てきた分からない単語を覚えていこう!」とも言うかもしれません。でも、でもね?私はあなた方と同じ側の人間なので、あなた方の思っていることは分かります。

内容イマイチよく分からない英文を読むなんて、どんな苦行だよ!!

もちろん、英文に触れてそこから知識を吸収するという過程はたしかに崇高で素晴らしい物です。ネイティブはそうやってる訳ですしね。ただ、そもそも英語が好きでない私たちに長文を読めというのは、子どものピーマン嫌いを克服するためにピーマン炒めを無理やり食べさせているようなものです。無理です。私だったら家出します。

しかしながら、英文に触れないことには絶対に英語能力というものは付きません。これは断言できます。ではどうするのか?どう”苦手な”英文を読む作業を減らすのか?

ここからは完全に私の持論、というかここ一年半の経験から言うのですが、文法問題集と単語帳がコスパ最強です。

そもそも、英文が読めないのは基礎知識が足りないからです。歩き方を知らない人が富士山に登れる訳がないのです。英語でのその知識とは、単語であり、英文法です。これらを学ぶのにいいのが、文法問題集です。

英文法というと、Forestですとかチャート式新総合英語といった英文法解説書がありますが、あれをやり通すのは恐ろしく苦行です。というか、あれを一から覚えていけるような人はそもそも受験英語で悩むことは無いでしょう。

物理や数学でこんな経験はないでしょうか?「教科書を読んでもよく分からなかったけど、問題演習を積んだらいつの間にか覚えていた。」。きっと少なくとも一度は体験があるのではないでしょうか。つまり、英語でもこの状況を作ればいいのです。言い換えると、解説書を読んで覚えるのではなく、問題を通して覚えてしまうのです。

英文法問題集をなぜここまで推すのかというと、

・問題で文法・語法・語彙を学べる

・英文がせいぜい3文程で、短い

・入試問題になるくらいなので、載っている英文が必ず重要表現を含んだ覚え得な文である

・たいてい和訳が同ページに載っているので、確認が楽である

という点です。つまりは文法問題集って良い文の宝庫なんですよ!

 

実際私がどういう風に文法問題集(私はUPGRADEを使っていました)をこなしたのかというと、

一周目:前日にやった問題25問解き直し+25問進める、英文は必ず音読しつつ問題を解く。出来なかった問題には○印をつける、二回目も出来なかった場合、もう一つ○を書き加え二重丸とする

二週目:できなかった問題だけを一周目と同様に行う、出来なかった場合、○を書き加え三重丸とする、この次も出来なかった場合・・・以下同様

三週目以降:こなせるスピードにあわせて進める問題数を変えつつ、同様に進める

という風に結局私は合計8周しました。(一周目のようにやると実質2週分したことになるので、実際は10周以上はしてます)

 

音読は大事です。問題集に向かっている時は他の作業は当然何も出来ないので、五感のうち使えるものはなるべく使って覚えた方が得です。ただ、あまり書くのはおすすめしません。せっかくコスパがいいのに時間を浪費する必要はありません。

何周もするとだんだん問題文を覚えてくるかと思いますが、私はそれでいいと思っています。システム英単語と同じ理屈で、「語単体で覚えるよりも、語と語の繋がり:フレーズを覚える方がいい」からです。英文を読むのが辛い人はそもそも英文の定型を知らないのですから。問題文を暗記する勢いで音読しましょう。ただし、問題の解説もちゃんと頭に入れておきましょうね。「解く→問題文を音読する→和訳する→訳を確認する→解説を確認する」です。

さて、こういう風に進めていくだけでもある程度単語の知識というのは増えていくのですが、やはりこれだけでは足りません。そこで、単語帳をやりましょう。

私はシス単を使っていましたが、これは好みのものを使えばいいのではないでしょうか。CDが付いているものの方が絶対にいいです。先ほど言いましたように、視覚・聴覚・発声の3つで覚えられるというのと、センターで問われる発音・アクセント対策、さらにはリスニング対策にもなるからです。これらを考えるとCDを使った方が絶対に効率がいいです。えっ?単語帳のやる気が出ない?単語はやらないと99%模試・入試で爆死するからやらないとヤバいですよ?

シス単で言うなれば、1章を覚えたか覚えてないかで英文の見え方は雲泥の差と言えるでしょう。2章も同様に。

 

ここら辺まで来ると個人差や大学の入試問題の傾向があるので一概に言えなくなります。自分のやりたいことをやるといいでしょう。私は英文解釈系の参考書、英文解釈の技術シリーズに移りました。文法問題集を一通りこなすと英文解釈系の参考書が理解できるようになります。ほどほどに難しい複雑な分構造の英文を解釈出来た時がまた気持ちいいんだこれが。

 

 

 

という風に、体験談を語ってきましたがどうだったでしょうか。この記事が受験英語に屈しそうな受験生の一筋の光となれば幸いです。