やがて君になる8巻を読みました

読みました………。別にここで論評だとか批評をする気もその能力も私には無くて、ただこの素晴らしき作品を祝してなにか自分の言葉で残しておきたかった、ただそれだけの極めて私的な私信です。多分ネタバレ注意です。

 

やがて君になる”というともはや百合作品を語るにあたって無くてはならない、この時代の金字塔的な作品となったことは多くの人の認めるところでありましょうが、その完結巻となるこの8巻、私は何回、一旦本を閉じて感嘆のうめきをあげたでしょうか。ありがとう…ただありがとう……。

 

終結にあたって侑と燈子の仲だけではなくて、物語そのものを収束させる訳ですがその美しいこと。こよみちゃんは夢を叶え、朱里ちゃんと堂島くんはなんだかいい感じで、エコーには二階席ができ、佐伯先輩には彼女ができ(ここもう三分ぐらい悶えちゃった、先輩どうかお幸せに……)、燈子先輩は劇の道に進み、侑は伸ばした手で星を掴んだ訳です。*1やっぱり劇の終幕はハッピーエンドじゃないとね。

 

告白シーン、「この人を変えたいって」は示唆的です。変わりゆくあなたと変わらない私、好きとは利己的な気持ちの押し付け合いであるという答えの象徴であるようにも思います。燈子の変化を望んだ侑が自身の変化から燈子を遠ざけるようになってしまったのは、侑がなんとなく自身に対して外からの視点を持っているからで、その侑が自分の特別を自分で選ぶ決心をした訳で、「君の中に咲く」のは燈子だったのかもしれません。

 

中盤の甘々な部分についてはもう語るのも野暮でしょう。ただ、とにかく、末永い幸せを祈るばかりです。そんな祈りもいまさら必要ないのかも。

 

 

多大なる感謝と敬意を込めて。

 

 

 

 

ところで50ページの沙弥香先輩の満足した表情ほんと良くないですか?ほんと良かったねというか、いや良くはないんですけど、何というか、彼女さんとお幸せに………!*2

*1:1巻1話のタイトルは「わたしは星に届かない」です。

*2:この話とはあんまり関係ないですけど、船のシーンで思い出されるのが7巻の返事のシーンで、お返事が舟を降りた後なのはこれを意図してのことなんでしょうか。だとしたら凄いし辛い。とはいえ佐伯沙弥香さんは舟を導く灯火だったのは間違いなくて、それで報われる所はあるのかなぁとか考えてしまいます。ところで燈子さんの燈の字の意味って「ともしび」の意なんですよね。

北海道旅行

院試も終わって学生時代最後かもしれない長期の休みに北海道に行ってきました。去年のリベンジです。大分時間が経ってしまったけどやっと書く暇と気力が出てきたので貧乏旅行の想い出を書き残しておく。

 

8/31

院試が前日に終わり、院試の打ち上げも終わり、とりあえず合格していることも分かり旅行をキャンセルしなくて済んで一安心。本当は朝にでも旅立ちたかったものの、Jetstarの中部-新千歳便は朝夕二便しかなく、しかも朝の便は夕方の便の倍近い値段だったため午後からのんびり出発することに。でも前日まで全く準備をしていなかったので朝出発だったら大変だったかもしれない。

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機材の到着遅れで搭乗開始時間が遅れたりしつつも無事テイクオフ。

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基本的に曇っていたものの、中央アルプスの真上はちょうど雲が切れていて穂高岳の涸沢カールを眺めたり。

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そんな感じで夕闇迫る人生二度目の北海道に着陸。御覧の通りの時間なので一日目は車を借りて20kmだけ移動して、道の駅マオイの丘で車中泊。夜ご飯は近くのセイコーマートのパスタのみだけど、ひさびさのセイコマご飯なので嬉しい。セイコマのパスタほんとにおいしいですよね…安いし………!寝袋に潜り込む。9月といえど北海道の夜はもう寒い。

 

9/1

実質初日。本日の目標は釧路!

霧のR274をひた進み、途中r610を経由して占冠へ。道の駅で休憩した後、トマムを通ってR38へ。本日最初の目的地は狩勝峠十勝平野を一望。やっぱりこういう大地のスケール感が北海道独特で、本州にこんな所はないなぁと思ってしまう。

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峠を下って一転晴れの十勝平野へ。帯広のスーパー銭湯で入浴した後、帯広駅へ。ちょうどお昼時で何を食べようか迷う。帯広駅前ではちょうどフードフェスが開催されていて、さらに迷う。名物の豚丼かインデアンのカレーか、さんざん悩んで元祖豚丼のぱんちょうへ。

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正直に言ってしまえば物珍しさはなくて、豚ロース肉を炭火で焼いて醤油ベースのタレを絡めたシンプルな一品なのだけれど、これがまた柔らかくて香ばしくてどうしようもなく期待通りに美味しい。もう食材からして多分美味しいのだろうし、北海道の底知れなさをひしひしと感じる。

店を後にして六花亭の本店に行く。私は六花亭のバターサンドが本当に大好きで、本店にある喫茶室にも行ってみたかったのだけれど、満席だったので仕方なく退散。いつかまた絶対来るからね帯広!

R236を南下して旧幸福駅へ。廃線になった国鉄広尾線の駅で、2駅隣には愛国駅があり、「愛の国から幸福へ」なんてフレーズで有名だったりもするらしい。駅跡周辺は整備されて公園になっていて、駅舎は幸福祈願の絵馬みたいなものがたくさん貼り付けてあったりもするけれど、それよりもロケーションがいかにも北海道でそっちの方が気に入ってしばらくのんびり散策していた。

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広尾線が現役だった時代に戻ってみたい。いや、今のJR北海道の路線にも乗れるうちに乗っといた方がいいのかな。

道道を通って豊頃町へ抜ける。途中の坂がいいロケーション。

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豊頃町カントリーサインにもなっているハルニレの木へ。
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十勝川の河川敷の草原にそびえる二本のハルニレの巨木。いい場所です。

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ひたすらにR38を突き進み、釧路市街地へ。そこでどうやら釧路が夕焼けで有名な街だと知る。ちょうど日暮れ時なので釧路川下流の幣舞橋へ。
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曲に合わせた噴水だったり、予想外の人の多さにびっくりしつつ夕日を見つめる。予定通り日暮れまでに釧路に辿り着けた。セイコーマートで夕食を購入して車中泊の予定地へ。

しかし情報が古くて予定地が夜間にトイレが閉鎖されるようになっていたらしく、仕方なくもう1時間走行して厚岸の道の駅へ。r142も走りたかったけどパス。また来なきゃね。若干冷めたホットシェフのお弁当とサッポロクラシックを飲んで就寝。車中泊でお酒を飲むのって完全に移動の足を失うのでなかなか背徳感がありますね。

 

9/2

日の出とともに起床。北だし東だしなので日の出が早い!4時半過ぎにもう明るい。
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厚岸大橋を渡って、あやめが原へ。アヤメの保護のために、アヤメを食べず他の草を食べる馬が放牧されているそう。いい場所です。虫がすごいけど。
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海沿いを進み、浜中町手前の琵琶瀬展望台へ。ここは事前情報なしで寄って今回一番感動した所。眼下に広がる湿原と奥に見える陸繋島。ほんとオススメです。
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霧多布岬に寄って、さらに海沿いを進む。道沿いにはヨーロッパのどこか(どこ?)とも思わんばかりの光景が広がる。
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ここは本当に日本なのか。
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根室車石へ。放射状節理の発達した球状岩塊で、国の天然記念物。
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こうなるのが理屈でなんとなく分かってもそれでも不思議な見た目。

根室市街地にいったん出てから南回りで本土最東端の納沙布岬へ。
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わざわざ”本土”となっているのは北方領土も含めれば択捉島が最東端になるからで、この写真にも奥に歯舞群島が写っているぐらいに物理的には近い。あくまで旅人としては、北方領土が戻ってきてほしいなぁとは思いますね。

市街地に戻ってきて回転寿司の根室花まるへ。
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回転寿司といえど本当においしい。全然違います。それでいて値段はそんなに高くない。根室に住みたい。

R44で西へ、R244、R243を経由して別海町へ。と思ったらR243の交差点を通り過ぎてしまい、新酪道路を経由してR243へ向かう。ひたすらに牧場地帯を突っ切り、工事中でダートの道を進む。別海からはr5で中標津を通って開陽台へ。

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絶好の晴天。はるかに広がる大地、そのほぼ全てに人の手が入っている光景はまさに北海道ならでは。展望台にある碑の文章がまた名文。
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"中標津の開陽台は、オートバイで北海道を走り回る若者たちに、聖地と呼ばれている。…満点の星の美しさにまるで宇宙の中にほうり出されたような錯覚に陥り、星間の闇は、大自然の中でのたった一人、宇宙の中でのたった一人であることを分からせてくれる。………"

R243へと戻り、弟子屈町を通過してすぐにr52を登り摩周湖へ。有料の第一展望台はスルーして第三展望台へ。

霧の摩周湖として有名で、霧のない摩周湖をみた人は婚期だとか出世だとかが遅れるそうであるが、この日は御覧の通りの快晴である。
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こんな旅行をしている人が婚期だとか出世が早いわけがないのでさもありなんといった感じではある。むしろこの景色を見られるのならそれも本望である。いかにもカルデラ湖な地形が素晴らしい。

山を下って今度は屈斜路湖を半周してR243、美幌峠へ。
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屈斜路湖を一望。しばし見とれる。

美幌峠を下って大空町女満別の道の駅で宿泊。一時雨が降るが通り雨だったようで、明日も天気は良いらしい。

 

9/3

オホーツクラインをひたすら北上。

網走監獄は早朝で当然やっていなくて、外観だけでも見られないかと言ってはみたものの門が閉まっていて見ることすらできなかった。さすが監獄。

紋別、興部、雄武、枝幸と道の駅に寄りつつもひたすらに北上し浜頓別へ。途中で国道を逸れ、エサヌカ線へ。
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電線すらないストレート。青空。現実でこんな一点透視図法をみられる場所ここぐらいじゃないだろうか。どこまでも続いている気がする。
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エサヌカ線を抜けて猿払村。知来別ですこし寄り道。自衛隊川を見に行く。自衛隊の駐屯地を流れているからこの名前らしいが、こんなストレートで明らかに近年に命名された川の名前は珍しい。
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橋の下で工事をしていて、こんな川の名前以外何の変哲もない橋の写真を撮る人間をめちゃめちゃに怪しんでいた。仕方ない。

R238に戻り、さらに北上。ついに日本最北端の地、宗谷岬へ。
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これで一般人の行ける日本の東西南北端を制覇。大学生のうちに制覇したかった目標なので嬉しい。
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宗谷岬には本当にいろんな人がいて、ただ皆この最北端であるというだけの地に集っているというのはなんとなく滑稽でもある。私もその一人。

あとは南下するだけで、途中宗谷集落の近くの白い道に寄る。道にホタテの貝殻の砕いたものが敷いてあって、真っ白な道が出来ている。
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稚内駅へ。最北端の駅。2011年に建て替えられた駅舎は綺麗で、地域の中心としても機能しているらしく、宗谷本線の未来も少し希望が持てるかもしれない。こんどは鉄路でまた来ます。
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休憩してからノシャップ岬へ。
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ここで日没を待とうかとも思ったが、結構時間があったので少し移動して夕日ヶ丘へ。
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左の島が利尻島、右が礼文島。ロケーションも相まって人生で一番とも思えるくらい美しい夕暮れだった。日が沈んでからも茜色が収まるまで数十分島影と海と空とを眺めていた。
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写真は知らないカップル。影が素敵だった。

お風呂へ移動。その途中に車の10mくらい前方を急にシカの群れが横切ったので本気の急ブレーキを初めて踏む。荷物が全部前席に吹っ飛んできた。死ぬかと思ったが事故らなかったので良かった。シカだけどシカたなくはない。

道の駅わっかないへと戻り就寝。

 

9/4

ひたすらにオロロンラインを南下。

r106、サロベツ原野をひた走る。利尻島がだんだん後ろへと遠ざかっていく。旅が終わっていく。

北緯45度線を通過。オシャレなモニュメント。
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天塩町へと出て、R232を南下。初山別、羽幌、苫前、小平と通っていく。天売島や焼尻島にも行ってみたいがまた今度。

留萌へと着く。黄金岬へ寄り道。
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R231へ。親不知を思わせる険しい地形の最中、国道脇に急にこのレベルの滝が出てくる。いかに厳しい地形なのか分かる。
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石狩平野まで出てしまうと後は普通の市街地の道で、大自然に名残惜しさを感じつつも札幌、すすきのに到着。徒歩で札幌駅へ向かいお土産を買ったりして、夕食に前回と同様だるまのジンギスカンを食べる。
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言うまでもなく最高。
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このために生きていたのでは…?

ホテルに戻って就寝。ずっと寝袋だったので柔らかいベッドが逆になんだか違和感。

 

9/5

この日は名古屋に帰るだけ。セイコマで朝食を買ってのんびり食べつつ、チェックアウトギリギリまで過ごす。

新千歳に向かって無事に車を返却した後、空港内を散策していたところ完全に別行程の同じサークルの面々と出会う。いつかどこかで会ったりしないかなとは思っていたが、まさか最終日に、空港で会うとは思っていなかった。

飛行機は別だったので別れて搭乗口へ。1/6の夢旅人を聴きながら離陸。そんな風にそんな風に僕は生きたいんだ。
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中部国際空港に着陸。
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あの涼しい空気も、遥かな大地も、突き抜けるような青空ももう1000kmの彼方。

でも不思議と悲しさは無かった。きっと、いや必ずまた行くだろうから。

院試の感想

一生に一回ぐらいしか書けないので書きます。感想の備忘録なので自分用です。

 

某理学系の大学院の化学系の院試を受けてきました。化学系なので科目は英語の外部試験(TOEICとか)と化学2.5h+2hのみ!シンプル。

 

・午前(2.5h)

問題1、有機

A.

2-deoxyfortamineの全合成について。出典はJ. Org. Chem. 1983, 48, 4786-4788.かな?

(a)二重結合の変換。論文では過酢酸でエポキシにしてアミノメタンで叩いてます。私もそんな感じ。

(b)ハロラクトン化の反応機構。多分あってる。

(c)E2反応の選択性。アンチペリプラナーはほんとに頻出で今年もやっぱり出るんかという。

(d)2-deoxyfortamineの構造式を導かせる問題。私これ分からなかったです。アジドが接触還元でアミンになるの知らなかったので詰みです。

(e)光学純度と異性体比。めちゃくちゃ初歩的なミスをして点を失いました。普段使わないからうっかりしてたね…(死にそう)

B.

反応機構。

(a)Mannich!

(b)ニトリルからイミドエステル(?)への変換。それっぽく書いといたけど合ってるかは謎。

(c)Friedel-Crafts類似反応。合ってるかは分からんけどそれっぽいことは書いた。

 

問題2、有機

 A.

(a)ブテンジニトリルの幾何異性体の沸点。E体の方が高いって答えたけどどうなんだろう。

(b)ヒドロキシ安息香酸と安息香酸の酸性度。o>p>benzoic>mらしいです。

(c)β位の置換基による反応速度変化。それっぽいことは書いたはず。

B.

(a)Hofmann転位からのSandmeyer。次亜リン酸が来るとは思わなかったけど。

三問とも基本的な感じで解きやすかったです。凡ミスしてなければ。

C.

反応機構の提案

(a)初見で飛ばして終了10分前に気付いてなんとか回答した問題。ozonolysisからaldol?

(b)ベンゼンに置換基を生やす。選択性的には行きそうだけど反応性で行けるかどうか分からないルート書いちゃったので合っているか分からない。

 

問題3、分析

Pourbaix図

(d)導いた式とグラフがどう考えても合わなくて一瞬思考停止しかけた。よく見たら水酸化物イオンの濃度と水素イオンの濃度を間違えてた。危ない…。

(f)ペルオキソ二硫酸イオンが素直な名前でよかった。

 

問題4、無機

錯体の基礎問題。

(a)ベリー擬回転ほんとよく出るね。

(b)七配位!???知らん!!五方両錐?そうじゃなかったら点群が分からない。

 

問題5、熱力学

時間が足りない。ほとんど捨てる羽目になりました。普通に難しくないですかこれ。

 

問題6、量子

A.

(b),(c)角運動量演算子は完全に盲点だったので泣く泣く捨てた。大事なんですけど。

B.

テイラー展開で数弱の私は一瞬投げかけるも、B1の頃の微積を気合で思い出して回答。多分あってるはず。ありがとう微分積分学1!評価Bだったけど!

C.

Walshダイアグラムなんですけどよく見るタイプじゃなかったので困惑しつつもそれっぽいことを書いて乗り切る。

 

・午後(2h)

6題から4題選択です。

問題1、有機

longifoleneの全合成。三環のかっこかわいいテルペンです。Coreyの全合成はちらっと見たことはあったけれど(覚えてはいないので意味は無い上に)別のルートですね。J. Am. Chem. Soc. 197294, 7132-7137.かな?有機の教科書マクマリーのJ. E. McMurryの論文みたいです。

(e)クプラート突っ込めば1,4付加からaldolいけるんじゃない?ちょっと怪しいけどくぷらーとをtwitterで名乗っている以上書かざるを得ないッ…!と書いたら正解みたいでした。名乗っててよかった。

 

問題2、 有機

1が結構すんなり解けたのでうきうきで2に行くも、なんだか全体的に自信が持てない感じに。

C.

(b)この問題絶対にどこかで見たことある!と思ったけど見つからなかったです。まあよくある感じの問題ではある。(a)はヨグワガンナガッタケドネ。

 

問題3、無機

シアンについて。一行目にラジカルとか書いててヤバそうだったのでパス。後から読んだら全然関係なくて結構問題簡単だったっていう。

 

問題4、無機

A.

リン化合物。一個回答すっ飛ばしたので悲しいです。簡単な設問だったのに。

B.

よくある錯体の光吸収の問題。(c)当たってるかどうかすごい気になるので答え教えてほしい。

 

問題5、熱力学

問題なっがい。頑張れば解けそうではあったけど、残余エントロピーとか2次相転移とかはちゃんと勉強してなかったのでパス。これが午後で一番重たいんじゃないか。

 

問題6、量子

時間依存のシュレディンガー方程式出るんだ…!とか思ったけれど時間の関数は示してあるしただの井戸型ポテンシャルだったので突貫。結構綺麗に解けたのでなんとかなってそう。

最近聴いている曲

 院試が近いのですが息抜き。籠りっぱなしなので色々と新規開拓したりしたのでつらつらと。LINE MUSIC結構いろんな曲があって便利なんですけどこれ無いかー!みたいなのが無かったりしてちょっと不便。定額聴き放題なんてどこもそんな感じでしょうけど。

 

・忘れられないの / サカナクション

サカナクションの新曲です。アルバムからのリカットみたいですが、8センチCDで出すという気合の入った80年代仕様。曲もどこか懐かしい(生まれてないのでほんとに懐かしいのかは知らない)雰囲気。シンセとかフェーズアウトとか。こういう感じが本当に好みなんです。


サカナクション / 忘れられないの

 

・愛こそすべて / Have a Nice Day!

これほんとここ最近ずっと聴いてます。曲としてはすっごいシンプルで、すごくシンプルな進行なんですけど(多分。素人だから分からない。)、なぜこうグサグサと心に刺さってくるんでしょう。シンセとギターと歌声と…すべての調和。マーベラスとかもいいですね。


Have a Nice Day!(ハバナイ!) - 愛こそすべて (Official MusicVideo)

 

・いずれまた春に / 水槽のクジラ

なんだろうなぁ…この曲も何が好きっていうと難しいんですけど、なんか好きなんですよね…。切ない、がたぶん一番形容としてはあっているんじゃないかなと思います。歌詞がというよりはサウンドがというか。ジャケットを気に入る人なら多分気に入るんじゃないかなと思います。いい雰囲気です。


水槽のクジラ「いずれまた春に」MV

 

・ミステリーサイクル / ナユタン星人 [ナユタン星からの物体Y]

いままでさんざんバンドだったのに急にボカロ!ですけどほんといい曲なんです。ナユタンさんは作りたい曲を自由に作ってる感じがほんとに好きで、アルバムだいたい全部すきなんですけど特にこの曲が特に好きです。この感じでこの歌詞でというとCosMoさんのR-18なんかも思い出されますね。あっちもいい曲です。どっちも夏の終わりだしね。

 

・僕を見つけて / fhána

やっぱりfhána好きだわ。もうなんかそれにつきます。ほんと良い曲。5分過ぎまででももう十分好きなんですけど、そこからこの展開!


fhána「僕を見つけて」(TVアニメ『ナカノヒトゲノム【実況中】』エンディング・テーマ)MUSIC VIDEO

Twitterで言いましたけどすごくKomm, susser Tod.とかHey Judeっぽくて好きです。リフレインとバイオリン好き…。

 

 

と、そんな感じの曲を最近聴いています。院試勉強したくねぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~。

プールサイド

(創作)

 

――

塩素の匂い。肌を覆う水の膜は直ぐに消えてしまい、じりじりと光が身を焦がす。もう高校生なのだから、いくら夏のプールと言えども喜んだりはしない。ひんやりとした水の中は心地よいけれど、教師はゆったりと浸かっているのを良しとせずしきりに泳げ泳げと急かしてくるし、紫外線は確実に私の肌を蝕んでくる。別に美容に特段気を使っている訳ではないけれど、かといって無意味に身体を痛めるのも癪だ。本当に無意味なのはこの水泳の授業じゃない?この海無し県の都会とも田舎ともいえない微妙な立ち位置の、海はもちろん川でも泳げないこの街で、年に3回出来れば多い方の水泳の授業なんて。

片道を泳いで、プールから上がり、プールサイドを歩いて戻ってくる。習熟度別にレーンが別れていて、私はその真ん中、泳げない訳では無いが速くもない組のレーンにまた並ぶ。隣のレーンでも同じように順番待ちの列が出来ている。

「あれ、さやって泳ぐの得意だったの?」

ちょうど隣に来たので話しかけてみた。さやは私と同じ友達のグループに属しているけれど、直接話したことはあんまりない、いわゆる友達の友達というやつだ。ちょっと背が高めで、おっとり系で、意外とカラオケで恋愛ソング(女性ボーカルのバンドの)を歌う、そんな子だ。

「得意って訳じゃないけど、気持ちいいから。」

「暑いもんね、もうすっかり夏って感じ。でもそっちのレーンで頑張って泳いでたら逆に暑くない?」

「…ん、うん、そうかも?」

なんとなく歯切れの悪い感じ。私何かミスっちゃった?泳ぐのにネガティブな感情がダメだった?ぐるぐると悩む。さやの、こういうたまに掴み所がない感じがちょっとだけ苦手だったりもする。さやが悪い訳ではなく、私との相性の問題として。

とはいえ、さやってそんなに泳ぐの好きだったっけ?そんな素振り見せてたっけ?別にグループで海だとかプールだとかに行こうという話になったことは無い。まあ、さやはあんまり自分からは誘わないタイプだけど。そもそも泳ぐのが好きなら友達を誘ったりしないのかも。でもそもそも泳ぐことについてなんてさやの口から聞いたことはない。そういえばさやの出身は九州の南の方で、中学の時にこっちに越してきたって言ってたっけ。子供の頃は海で遊んでたりしてたのかも。九州かぁ、海も綺麗そうだなぁ。とか言って、全然山の方の出身だったりして。

「…さやって、九州のどこ出身だっけ?」

「鹿児島だけど…なんで?」

なんとなく色々考えちゃって、なんとなく口にしたけどその質問はあまりにも急で、

「あー…いや、なんとなく。どこだったかなーって。」

ごまかした。

「おばあちゃん家があっちにあって。夏休みは行く予定なんだけど、親はなんか忙しいみたいで一緒に行けるか分かんないんだよね。」

「へぇ」

2人同時に順番が回ってきた。プールに降りて、ゴーグルを付ける。照った身体を水が包む。

「さやのおばあちゃん家ってさ、山の方?海の方?」

さやがちらっとこっちを見る。両手を重ねて伸ばしながら、

「海!…そうだ!一緒に来る?」

そう言うと潜って壁を蹴って行ってしまった。慌てて追いかける。別に追いかける必要なんてないのに、なんだか置いて行かれてしまうような気がして、息もきちんと吸えないまま、壁を蹴る。もうあんなに離れてしまった。動揺する水面と煌めく無数の水泡と、その先にしなやかに躍動する身体を見た。さっきの質問には意味が無かったな。確かに海の子なんだ。見てみたいと思った、故郷の海に戯れるあの子を。返事をしようと、下手なバタ足に力が入る。差は開く、けれどもそれが余計に輝かしく見えた。もう水の冷たさなんて忘れてしまった。

院試勉強の覚え書き

勉強してて気付いた覚え書きです。

 

酸化還元電位と酸塩基反応

M(OH)_n + ne-  ->  M + nOH-

みたいな場合の電位。Pourbaix図など。

基本は

M^n+ + ne-  ->  M

で考える。

E = E' - RT/nF ln(1/[M^n+])

で、溶解度積を使って、

E = E' - RT/nF ln([OH-]^n/Ksp) = E' - RT/nF ln(Kw^n/Ksp) + RT/F ln [H+]

とすればよい。

 

 

・熱力学関数の全微分Maxwellの関係式

 

H = U + pV

A = U - TS

G = H - TS

と、

dU = -pdV + TdS

だけ覚えていれば良い。

 

dH = dU + d(pV) = dU + pdV + Vdp

なので、

dH = Vdp + TdS

が導ける。dA, dGも同じようにすれば良い。

 

Maxwellの関係式は、全微分の性質

df = adg + bdh

ならば、

(∂a/∂h)_g = (∂b/∂g)_h

を使えば導ける。

自己分析

社会生活に向いていない。中学から高校の頃にかけてうっすらと感じてはいたが、大学へと進学して一応成人を迎えてはっきりと分かってきた。私は社会生活に向いていない。

根源的に理想主義者である事が私の全てに影響している。自身の中に絶対の価値観という物差しがあって、それに背くものを殆ど本能的に拒絶してしまう。しかも困難な事に、その物差しというものが酷く曖昧で感覚的で、全く把握出来ない。

当然そんな物差しを持っているので交友が狭い。人間関係を拒絶しているわけでは決して無いし、むしろそれを欲している部分はあるが、自分から動けない。私は今まで「コミュニケーションの活性化エネルギーが高い」などと言っていたが、この理由にも理想主義が関わっていることに思い至った。価値観を傷付けられる事が何より怖い。そのために関わり合いに消極的になるし、自分から話を振れない。価値観の吐露が怖い。

それとは別に言外の感情を察する能力が弱いので、ともすると被害妄想気味になる。自己肯定感が低いので批判の種を自分に探してしまう。自分に対しても理想を求めてしまうので、自己肯定の機会が滅多に無い。自身の価値観を捻じ曲げてまで自己に価値を見出すのは、心臓に杭を突き立てるのと同義だ。

他者に価値観を傷付けられる事を恐れているので、天邪鬼になりがちだ。天邪鬼というのは正しくないのかもしれない、ただ自己の価値観に従っているだけなのかもしれない。

とはいえ自身の価値観を他者に求めることは決してしない。自分に物差しがあるのだから他者にそれがあるのは当然である。

実らない理想主義ほど録でないものは無い。

夢幻の中でしか生きられない。